一般的に、運動強度が心拍数で示される場合、「75%ハートレートマックス」は、体脂肪を効率的に燃焼させるのに適したゾーンとしてよく知られています。
もう少し詳しくお話しすると、以下のような点が挙げられます。
* 脂肪燃焼ゾーンとは?
運動強度が「75%ハートレートマックス」というのは、最大心拍数の75%程度の強さで運動している状態を指します。このゾーンでの運動は、エネルギー源として体脂肪が多く使われるため、「脂肪燃焼ゾーン」と呼ばれることがあります。
* なぜ脂肪が燃焼されるのか?
運動強度によって、体はエネルギー源として糖質と脂質を使い分けます。低~中強度(概ね最大心拍数の60~70%程度)では脂質の利用割合が高まりますが、75%程度でも、運動時間が長くなれば、十分な脂肪がエネルギーとして消費されます。
* 「75%ハートレートマックス」の目安
「ハートレートマックス」とは、その人が運動中に到達できる最大の心拍数のことです。一般的には「220 – 年齢」で計算されることが多いですが、これはあくまで目安であり、個人差があります。例えば、30歳の方なら、最大心拍数は約190拍/分と計算され、その75%は約143拍/分となります。
* 脂肪燃焼だけが目的ではない
確かに、このゾーンは脂肪燃焼に効果的ですが、運動の目的はそれだけではありません。より高い強度の運動(例えば80%以上)では、糖質が主なエネルギー源となり、心肺機能の向上やパフォーマンスアップに繋がります。また、運動後のカロリー消費(EPOC: Excess Post-exercise Oxygen Consumption)も、高強度トレーニングの方が大きくなる傾向があります。
